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荻窪で寄り道 6次元 後編

荻窪駅からほど近い雑居ビルの1/2階に、カフェ「6次元」はある。

店内には有名な作家の絵や貴重な豆本、さらに民芸館に展示されているような何百年も前の器といった貴重な品々が、普通の顔をしてさらりと置かれたり使われたりしているのもここならではだ。

「テレビ番組"開運!なんでも鑑定団"に関わっていたこともあって、私は骨董品が大好き。この店をやることになって一番嬉しかったのは、少しずつ買い集めてきたコレクションが使ってもらえることでした。

人間国宝が作った器に、柿ピーを入れてつまめるのはうちだけだと思いますよ(笑)。

コーヒーやカフェオレは抹茶茶わんに、クッキーは弥生式や縄文式土器に入れてお出ししてるんですけど、それがまた楽しいんですよね。

民芸品も高価な器も本当はガラスケースの中で飾るよりも、絶対に使った方がいい。
その方がより良さがわかるんです」(道前さん)

カウンター奥には、道前さんが集めたという骨董がずらり

カウンター奥には、道前さんが集めたという骨董がずらり

中村さんは文学界や作家ファンたちの間では有名人

中村さんは文学界や作家ファンたちの間では有名人

この鳥かごのなかには、貴重な豆本がたくさん。気がつくと実はすごいものたちが、店内で息をひそめている

この鳥かごのなかには、貴重な豆本がたくさん。気がつくと実はすごいものたちが、店内で息をひそめている

荻窪で寄り道 6次元 後編

さらに店内を見渡せば、漫画家でアーティストの横山裕一の作品や、
江戸時代後期の馬の目皿、さらに天井からつるされた鳥かごの中には、
造本作家でもある武井武雄の貴重な豆本がたくさん。

お店の看板はグラフィックデザイナーの服部一成が、メニューはモデルの菊池亜希子が手掛けていて、内装はミナペルホネン、本棚のコレクションには作家本人が持ち込んだという希少本もずらりと揃っている。

知る人から見れば、まさに宝の山だ。

「わかる人には宝探しのような気持ちを味わってもらえるかもしれませんね。

モノだけでなく、友達が欲しい人は見つかるし、恋人も見つかるし、仕事も見つかるかも。実際にこの店で出会って結婚したカップルは10組以上いますから。
みなさん困ったら、6次元へ来てください(笑)

インターネットで情報をやり取りしていた人たちが、
このカフェで出会うことで2次元から3次元へ関係を昇華させていく。
そして集まった人たちが影響し合って新しいものが生まれる場所――
これからも、その中心になれたらいいですね。」(中村さん)

貴重で面白いモノに囲まれながら、自由で贅沢な時間を過ごせる場所。
日常にちょっぴり疲れたら、荻窪で新しい春風に吹かれてみては?

Shop information

店名:6次元(http://www.6jigen.com/

住所:〒167-0043 東京都杉並区上荻1-10-3 2F

TEL:03-3393-3539

営業時間:金・土・日 15:00-22:00

photo_naomi kinoshita
text_miwako matsuzaki
edit_yu koyanagi