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表参道で寄り道 文房具カフェ 前編

表参道のメインストリートから伸びる横道を5分ほど進んだところにある「文房具カフェ」。
興味をそそられる店名にワクワクしながら、地下へと続く階段を下りると、明るく開放感漂う空間が広がっている。

その名のとおり、ここは食事や飲み物を楽しみながら、文房具に触れることができるユニークなカフェ。存在感を放っているのは、やはり店内のあちこちにある様々な種類の文房具たちだ。

サクラクレパス、クーピーペンシル、ジャポニカ学習帳、アラビックヤマトといった懐かしさいっぱいの定番文房具はもちろん、老舗店が作るこだわりの文鎮や名刺入れなどの逸品、さらには遊び心満点のデザインが光るふせんやクリップなど、思わず手に取ってみたくなるものばかり。

さらに、スケッチブックや色鉛筆、コンパスやクレヨンなど自由に使える文房具も用意されており、客たちは思い思いにくつろぎながら、気ままにペンを走らせることができる。

店内の一角には、使用可能な文房具が集められたワゴンが。客は好きなものを試すことができる

店内の一角には、使用可能な文房具が集められたワゴンが。客は好きなものを試すことができる

鹿・桜・鈴・鶴のモチーフがかわいい、その名も「めでたクリップス」(中川政七商店)

鹿・桜・鈴・鶴のモチーフがかわいい、その名も「めでたクリップス」(中川政七商店)

文房具カフェのロゴをかたどったティラミス(550円)。ドリンクはもちろん、ランチタイムなどの食事メニューにも力を入れている

文房具カフェのロゴをかたどったティラミス(550円)。ドリンクはもちろん、ランチタイムなどの食事メニューにも力を入れている

表参道で寄り道 文房具カフェ 前編

店づくりのテーマは、「紙のような空間」。
“更新され続けて永遠に完成しない”をコンセプトに、文房具は常時1000アイテムを目指して入れ替えられ、いつ来ても新しい発見がある店づくりをしているという。

商品のラインナップは、毎月第三火曜日に行われる「仕入会議」で決定される。そこには客も参加することができ、カフェに置いてほしい文房具を業者用のカタログ片手に熱く話しあう場になっている。

こだわりは、店のテーブルやイスにも。
昔から紙の寸法の基準とされ日本人が美しいと感じやすい白銀比(1:√2)を採用。「一筆書きテーブル」と呼ばれるカウンターテーブルは、店長の奥泉輝さんが様々な曲線をノートに書いたうち、一番面白い線をそのままテーブルにしたという特注品だ。

「文房具とは、“持った時に目の前に空白が生まれる道具”のことだと思っています。真っ白のやぎと子供がいる絵を想像してみてください。このままだと単なる“やぎと子供”の絵ですが、子供にペンキをたっぷり含ませた刷毛を持たせてみると、やぎの体はキャンパスに変わるでしょう?

手帳やノートも同じように、新調すると空白を埋めてみよう、早起きしてみようと自分を変化させたくなりますよね。新しい方向に進んでいこうという気持ちを起こしてくれるのが、文房具の一つの力だと思っています」(代表・奥泉徹さん)

新生活を始める人も多い春。文房具の力を借りて、新しい可能性のキャンパスを広げてみては?

Shop information

店名:文房具カフェ(http://www.bun-cafe.com/

住所:東京都渋谷区神宮前4-8-1 内田ビルB1F

TEL:03-3470-6420

営業時間:10:00 – 23:30 (food L.O. 22:30 / Drink L.O. 23:00)

photo_hiroyuki sato
text_miwako matsuzaki
edit_yu koyanagi