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二子玉川で寄り道 民芸品や現代作家の食器が買える和食器店「KOHORO」前編

二子玉川駅前の雑踏を抜け、高島屋の裏手へ。
閑静な小道に、器と生活雑貨を扱う一軒家の店がたたずむ。
それが「KOHORO」だ。

"コホロ"とは、"カタン"とか"コトン"とか、ものがぶつかった時に鳴る音を表現した平安時代の擬音なのだそう。
かわいらしい響きに誘われながらガラスの引き戸を開けると、土間のような店内に、手づくりの器、そして籠やほうきといった昔ながらの暮らしの道具が並ぶ。
まるで時を遡ったかのような、懐かしさに満ちた空間だ。

お店で扱っている器は、焼き物などの民芸品と現代作家による作品。
現在は、日本各地30人ほどの作家の器が置かれているという。

「作家さんには"こういう感じで作ってほしい"とオーダーもしています。器は長く使うものなので、やはり飽きのこないデザインで、ほかの器とも合わせやすく、お料理が映えるようなものが基準になっていますね」(店長・恩田裕美さん)

まん丸なアイテムばかりのセット。思わず真似したくなる可愛らしさ

まん丸なアイテムばかりのセット。思わず真似したくなる可愛らしさ

「作り手とお客様をつなぐ役目をしたい」と語る恩田さん

「作り手とお客様をつなぐ役目をしたい」と語る恩田さん

器と組み合わせた真ちゅうのスプーンなども味わいがある

器と組み合わせた真ちゅうのスプーンなども味わいがある

平安言葉の“カタン”“コトン”が店名に 和食器の「KOHORO」

恩田さんの言葉通り、「KOHORO」の器はとてもシンプル。作家の作品と聞くと敷居が高そうなイメージがあるが、ここにある器たちは、どれもほっこりと温かい。

「ご飯茶碗や湯飲みなど、日常使う小さなものから取り入れてもらえると、使いやすいと思います。新しく買ってきた器が家にあるものとぴったり合うと、すごく気持ちがいいですよね。うちの器は、違う作家さん同士のものでも相性がいいので、組み合わせ方のご提案もしています」(恩田さん)

店内には、焼きものとガラス、木のトレイと漆の器など、異なる素材をセットにしたディスプレイも。こうすることで、お互いのよさが引き立つのだとか。固定観念にとらわれず、思いつくままに合わせてみるのもいい。

家の中で過ごすことが多くなりそうな6月。
少し寄り道をして、心惹かれる器と出会ったら、組み合わせや盛りつける料理に想像をめぐらせながら帰宅を急ごう。
きっと、贅沢な時間が待っているから。

Shop information

店名:KOHOROコホロ(http://www.kohoro.jp/

住所:東京都世田谷区玉川3-12-11-1F

TEL:03-5717-9401

営業時間:11:00-19:00

photo_ nobuyuki sasaki
text_minami karino
edit_miwako matsuzaki