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「自分の好きなものだけ集めた」本とごはんと日用品の店 ピリカタント書店 前編

音楽、演劇、ファッションなどさまざまなカルチャーが入り乱れる街・下北沢。そんな街の路地に、「ピリカタント書店」という店がある。

店内には本に混じって雑貨も陳列されている。しかし、右手奥になぜかキッチンとカウンター。なんだかおいしそうなにおいが漂っている。

キッチンにいた店主のにしのゆうさんに聞いてみたところ、「鶏肉と丸ごと玉ねぎの酢っぱ煮を作っています」と明るく答えてくれた。ひいおばあちゃんから受け継いだという圧力鍋で、ぐつぐつ煮られている。

ここはもはやキッチンなのではと思い、なぜ店名が書店なのか聞いてみたところ「元々本を作る仕事をしていたこともあり、書店から派生していくイメージでつけました。でも、本も雑貨も料理も私の中では一緒で"いいものを人に伝える手段"なので、どれかひとつにこだわらなくていいんじゃないかと思って」とゆうさん。

「旅と暮らしにまつわる本を中心に置いています。夢や希望が詰まっていて、読んだ後に『明日もがんばろう』っていうエネルギーになるものを選びました。

雑貨はいろいろありすぎて(笑)。例えば、インドの民族衣装サリーをリメイクしたカンタで作った鞄は、同じ布を長く使えるようにという現地の人の知恵から生まれたもの。琉球ガラスは再生ガラスをひとつひとつ手吹きで作る民芸品。

私は"人の手の仕事"が好きなんでしょうね。どれも作られている工程に共感できるものばかりです」(店主・ゆうさん)

本も雑貨も個性的なものがディスプレイされている。決して大きくない店だが何時間いても飽きない情報量が詰まっていた。

SANGAインセンス(1890円)。香料・オイル不使用で作られたお香で、原材料は半化石や樹脂というから驚き! 

SANGAインセンス(1890円)。香料・オイル不使用で作られたお香で、原材料は半化石や樹脂というから驚き! 

『水はことばの鏡』(著者・江本勝/ OFFICE MASARU EMOTO刊)(900円)「水って、話しかけると結晶がこんなにキレイに変化するって知ってます?」とゆうさん

『水はことばの鏡』(著者・江本勝/ OFFICE MASARU EMOTO刊)(900円)「水って、話しかけると結晶がこんなにキレイに変化するって知ってます?」とゆうさん

琉球ガラスの小瓶(1100円)とグラス(2800円)。他の棚にも形や色違いの琉球ガラスがちりばめられている

琉球ガラスの小瓶(1100円)とグラス(2800円)。他の棚にも形や色違いの琉球ガラスがちりばめられている

「自分の好きなものだけ集めた」本とごはんと日用品の店 ピリカタント書店 前編

「私、いい本やいいものに出会うと、『これすごくいいんだよー!』と人に伝えたくなるんです。昔から続いているものってそれが必要とされたから残っている。良いものは伝えなきゃ残っていかない。

編集者から転身してお店をやっていると言うと、人から『全然違うことはじめたね』ってよく言われるんですけど、自分の中では何も変わっていないかも。

ステキな人を取材してそれを紹介するお仕事から、今はこの店を媒体にしてステキなものを紹介している。このお店は自分の好きなものを集めて、人に伝える場所にしていきたいと思っています」(店主・ゆうさん)

下北沢駅北口から徒歩5分。迷路のような路地にあるこのお店は、店内もまるで宝探し。心揺さぶるものを見つけたのなら、その作り手と自分自身が共鳴しているのかも、とつい考えてしまいそうだ。

Shop information

店名:本とごはんと日用品の店「ピリカタント書店」(http://www.pirkatanto.com/index.php

住所:東京都世田谷区北沢 2-33-6 2F

TEL:03-6804-8150

営業時間:平日18:00~23:30、土日祝12:00~23:30(火曜定休)

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