平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar

おいしくて安全な料理を食べて、自分を取り戻す時間 ピリカタント書店 後編

深夜までさまざまな人が行き交う街・下北沢に、本とごはんと日用品の店「ピリカタント書店」はある。

不思議な響きの店名「ピリカタント」は、アイヌ語で「美しい今日」という意味の「タントピリカ」をもじってつけたそう。

平日の営業時間は18時から23時半まで。仕事帰りに食事やお酒を飲みに来る人が多いという。メニューは旬の野菜を中心としたお惣菜が揃う。どれも素材の色が鮮やかで素朴な美しさがある。

「料理を作るのは昔から大好きだったんです。家族やルームシェアの友人達の中でもごはん係。プロの料理人にはなれないけど、私は皆のかあちゃんになっておいしいものを食べさせてあげたい。

お野菜は私が尊敬する『青果ミコト屋』(http://www.micotoya.com)さんから仕入れています。彼らは全国を旅しながら、自然栽培のお野菜を自分たちの目で見て選んでいる八百屋さん。

おいしくて安全なのはもちろん、この野菜を使うことで作り手さんを応援することにもつながる。そんなお料理を提供していきたいです」(店主・ゆうさん)

店内の本を手にとって日替わりのおかずと玄米ごはんセット(1000円)を楽しむもよし、前菜3点盛り(600円)とビオワイン(500円)で晩酌でもよし。心も体も満足できそう。平日をちょっと贅沢に過ごすにはぴったりの店ではないだろうか。

店内の本はすべて売り物だが食事をしながら読むことができる。めずらしい本が多くて目移りするかも?

店内の本はすべて売り物だが食事をしながら読むことができる。めずらしい本が多くて目移りするかも?

ヤーコンのサラダ、紅芯大根のマリネ、紫きゃべつのサラダの3点盛り(600円)とビオワイン(500円)。惣菜は季節ごとに変わる

ヤーコンのサラダ、紅芯大根のマリネ、紫きゃべつのサラダの3点盛り(600円)とビオワイン(500円)。惣菜は季節ごとに変わる

菓子屋の友人が作ったマフィン(480円)も販売している。使っている野菜はこちらも青果ミコト屋

菓子屋の友人が作ったマフィン(480円)も販売している。使っている野菜はこちらも青果ミコト屋

おいしくて安全な料理を食べて、自分を取り戻す時間 ピリカタント書店 後編

「東京の人たちって毎日忙しくて、自分の時間を犠牲にして世の中のために働いている。偉いですよね。でも、本当の自分を取り戻すことも大切。それがあるだけで心に余裕ができるから。仕事帰りにこの店に寄って、心を癒していってくれればうれしいです」(店主・ゆうさん)

とはいえ、料理の仕込みや開店準備、接客をすべて1人でこなすゆうさんこそ、毎日忙しそうに見えてしまう。

「やることいっぱいですけど、ここに来るお客さんに元気をもらっているから。元気の循環ですね。2月からは手伝ってくれる人が増えるかも。

私は今まで人にカッコ悪いところを見せたくなかった性格なんです。でも、『あれがしたい』『これができない』と言葉にすると不思議と縁が巡ってうまくいく。お店をはじめてから、周りの皆に本当に助けられていることを痛感します」(店主・ゆうさん)

本屋と呼ぶのも言葉足らずで、ただの食堂とも違う。ゆうさんは「パレットみたいにいろんな色が混ざってカラフルな場所。どの色も間違ってない感じがいい」とこの店を説明した。

Shop information

店名:本とごはんと日用品の店「ピリカタント書店」(http://www.pirkatanto.com/index.php

住所:東京都世田谷区北沢 2-33-6 2F

TEL:03-6804-8150

営業時間:平日18:00~23:30、土日祝12:00~23:30(火曜定休)

photo_lyco
text_yui tanaka(press labo)