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「お姫様」になれる美術館 いがらしゆみこ美術館 後編

江戸時代から続く歴史的建造物も多い倉敷。そんな街に、メルヘンな世界観で溢れる「いがらしゆみこ美術館」はある。少女漫画界の巨匠いがらしゆみこの原画やグッズなどが展示されている同美術館の目玉と言えば「お姫様体験」。副館長のミツシロさんにお話をお伺いした。

「当館は美術館ですが、見て楽しむだけでなく、体験して楽しんでいただけます。来場したお客さんが、当館の少女漫画の世界の登場人物になれるアトラクションを提供できればと思っております。

"いがらしゆみこが描くようなお姫様"をコンセプトにオリジナルブランドのドレスをご用しました。一般的なドレスブランドであしらわれている装飾より、大きなフリルやリボンをたっぷりあしらっています。これらは専門のドレス部門が一着一着試行錯誤してデザインしているんですよ。現在、ドレスは100着以上ご用意できるようになました。『お姫様』に欠かせない金髪・縦ロールのウィッグや、ティアラなどのアイテムもご用意しております。

この「お姫様体験」の基本料金は1,000円と価格を抑えてご提供させていただいています。どなたでも憧れの「お姫様」に気軽に変身して欲しいと考えています」

「恋が実るきびだんご」(ハーフサイズ300円)。岡山の特産品の桃とマスカットを原料としたピンクとグリーンの色があります

「恋が実るきびだんご」(ハーフサイズ300円)。岡山の特産品の桃とマスカットを原料としたピンクとグリーンの色があります

「クリアファイル」(210円)。イラストは両面にあしらわれている

「クリアファイル」(210円)。イラストは両面にあしらわれている

「紅茶缶」(500円)。ストロベリー味で期間限定販売

「紅茶缶」(500円)。ストロベリー味で期間限定販売

「お姫様」になれる美術館 いがらしゆみこ美術館 後編

「実際『お姫様体験』を楽しみにご来館される人は多いです。ドレスを着る前は躊躇していても、いざ着てみたらすごくテンションが上がってお姫様になりきってしまう方も。お客さんには大変好評をいただいています。結婚式の代わりに、ここでウエディングドレス風の白いドレスを着用される方もいました。

ご用意させていただいているドレスのサイズが幅広いこともあって、たくさんの方にご好評いただいております。年齢層も本当に幅広くて、幼稚園に行くか行かないかくらいの小さなお子さんも、体験をした後に『とっても楽しかったです! また来てもいいですか?』と言ってくださったり、60代の女性もドレスに顔を輝かせて楽しんでいらっしゃいました。皆さん、『体験してよかった!』と笑顔になって帰られます。周りのご家族も皆笑顔なのが印象的です。

リピーターの方も多いため、不定期ですが新しいドレスも随時入荷するようにしています。新作ドレスの入荷情報はお出ししていないのですが、今日も一着入荷して、マネキンに着せているそばから『そのドレスにします』と声を掛けられました。近々、女性用のタキシードも用意したいと思っています。女性お二人で体験したとき、片方はお姫様、片方は王子様、ということもできますしね」(副館長)

副館長の「少女漫画の世界観を楽しんでほしい」という思いの企画は、ドレス体験だけに留まらない。

「館内に設置したプリクラも特別仕様なんです。ボリュームのあるお姫様ドレスを着たまま撮影できるように、4~5名用の大型のものにしました。また、お姫様と言えば王子様も欠かせません。いがらしゆみこの描く王子様とのツーショットが撮れるカットも入れています」

ドレス姿で接客するスタッフがいたり、おもてなしする側もお姫様が大好きな様子。だからこそ、このようなアイディアも出てくるし、体験した客の満足度も高くなるのだろう。体験型にする意味を、副館長同はこのように話す。

「美術館に入ったと同時に、キャーッと声を上げながら夢中で見て回るお客さんもいらっしゃいます。わざわざ倉敷まで来て当美術館にお越しくださる人は、そうとう期待しているはずです。

この旅の思い出として、お姫様気分を持って帰れるようなオリジナルグッズにも力を入れています。

オープン当時からの定番商品は『恋が実るきびだんご』。意中の人と2人で食べると恋が実るという、いがらしゆみこの漫画の要素を入れているのもポイントです。中身も、ピンク色をした桃味とグリーン色のマスカット味にしてかわいらしい見た目にしています。

また、いがらしゆみこの作品を知らない若い世代のお客さんからも好評なのが、『クリアファイル』(210円)。両面にイラストを大きくあしらっていて、思いっきり豪華なお花柄にしています。これを手元においておくだけで、お姫様気分が味わえるというわけです。

『エイミーローズ』、『プリンセスローズ』、『アンデルセン物語』などのイラストをあしらったポストカードもよく売れます。そんなにたくさん手紙は書かないだろうと思うのですが、皆さんたくさん買われますね(笑)」


「いがらしゆみこ美術館」では、お姫様体験のまま倉敷の「美観エリア」を散策できるお散歩メニューや、コスプレイベント、人力車サービスなど新しい試みも盛んに行われている。おもてなしの情熱こそ、少女漫画の世界観を作り出す秘訣なのかもしれない。

Shop information

店名:倉敷少女漫画美術館「いがらしゆみこ美術館」(http://www.aska-planning-design.co.jp/museum/museumtop.html

住所:岡山県倉敷市本町9-30

TEL:086-426-1919

営業時間:10:00~17:00(GW・夏休みは9:00~18:00)

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