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日本茶専門店の名物は「かき氷」!? かき氷愛好家が絶賛する秘密 日本茶専門店・喫茶「しもきた茶苑 大山」 前編

若者の街として語られることの多い下北沢だが、実は古い店や昔ながらの商店街も残っている。1970年に創業した日本茶専門店「しもきた茶苑 大山」もそのひとつ。

下北沢駅北口から徒歩2分、婦人服の販売店や飲食店が入る雑居ビルの1階。入り口はこじんまりとして店舗スペースも狭いが、選りすぐった日本茶が整然と並べられている。

真っ赤な野点て(のだて)傘がさされた腰掛けを用意してあるのがちょっとうれしい。81歳になった今も現役で店に立つ先代社長が、お茶をいれてもてなしてくれた。

同店には、日本茶の鑑識眼を競う茶審査技術段位の最高位である「茶師十段」がいる。しかも、たった11人しかいない「茶師十段」のうち2人がこの店にいるのだ。先代のご子息である大山泰成さんと大山拓朗さん兄弟。

彼らが目利きした日本茶ならお茶好きな方への贈り物にもぴったり。贈答用として「極上きたさわ」詰め合わせ(100g×2缶 4,536円)などを揃える。また、手間ひまかけられた稀少なお茶のラインナップも豊富。約400年継承されてきた秘伝の製法で作られた「大豊の碁石茶」(100g 5,400円)などは自分へのご褒美によさそうだ。

茶師十段の兄弟の名が冠されたブレンド茶「泰成」と「拓朗」(それぞれ100g 1,620円)

茶師十段の兄弟の名が冠されたブレンド茶「泰成」と「拓朗」(それぞれ100g 1,620円)

「ほうじ茶かき氷」(670円)驚くほど大きく盛られた氷だが、口当たりは軽く、ぺろっとたいらげてしまう

「ほうじ茶かき氷」(670円)驚くほど大きく盛られた氷だが、口当たりは軽く、ぺろっとたいらげてしまう

氷をひく泰成さん。知人からかき氷機を受け継ぎ、不慣れながらかき氷をはじめたが、これがいつの間にか名物メニューに

氷をひく泰成さん。知人からかき氷機を受け継ぎ、不慣れながらかき氷をはじめたが、これがいつの間にか名物メニューに

日本茶専門店の名物は「かき氷」!? かき氷愛好家が絶賛する秘密 日本茶専門店・喫茶「しもきた茶苑 大山」 前編

だが、同店の売りは日本茶だけではない。2階で営業している喫茶は、現社長の大山泰成さんが作る「かき氷」が名物となっている。

泰成さんは、知り合いだったかき氷の名店から引き継いだかき氷機を使って、ふわふわで口解けのよい氷をひく技術を習得。かき氷愛好家の間でも評判の味だという。

「かき氷としてベストな状態の氷にするには、気温によって氷の表面温度を見極め、氷の目に沿って刃を入れることが大切です」(大山泰成さん)

さらに、日本茶専門店だからこそできる「抹茶かき氷」(670円)「ほうじ茶かき氷」(670円)を定番にしつつ、「バレンタイン限定 チョコレートかき氷」(現在は販売終了)や、「岩手県陸前高田産りんごジュースを使った りんごかき氷」(現在は販売終了)など季節によって新しい味も続々登場させている。

「日本茶がお好きなお客様にはご愛護いただいていますが、やはり若い購買層を広げていかなくては日本茶の市場も小さくなる一方。

そんななか、2003年から先代の父の夢である日本茶喫茶をはじめました。試行錯誤している中ではじめたのがかき氷でした。これが20~30代の女性をターゲットにぴったりで、日本茶かき氷をきっかけに日本茶の魅力を知ってもらえるようになりました」(大山泰成さん)

日本茶とかき氷、それぞれの最高のクオリティで味わえるのが同店が愛される秘密。いいものを味わう贅沢なひとときを過ごしに、立ち寄ってみてはいかがだろうか。

Shop information

店名:しもきた茶苑 大山(http://shimokita-chaen.com/index.html

住所:東京都世田谷区北沢2-30-2

TEL:03-3466-5588

営業時間:1階(販売)10:00~20:00、2階(喫茶)14:00~18:00(不定休)

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