平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar

渋谷で寄り道 東急シアターオーブ 前編

今年4月にオープンしてから、渋谷の新しいランドマークとなった「渋谷ヒカリエ」。その11〜16階にこの7月お目見えしたのが、ミュージカル専用劇場「東急シアターオーブ」だ。

11階の劇場エントランスに一歩足を踏み入れた瞬間から、
日常とは一線を画する近未来的な異空間に圧倒される。

客席への入り口を飾るメタリック骨子の球体フレーム、
高く吹き抜けた一面ガラス張りの展望ホワイエ、
2,3階席に向かう細い通路は、まるで宇宙船へのはしごのようだ。

「劇場の名前になっている"オーブ"とは、"球体"という意味です。
ヒカリエ前身の東急文化会館にあった五島プラネタリウムへの
オマージュとして名付けられました。
渋谷の街で新しい文化を発信し続けてきた文化会館の使命を
受け継ぐという意味も込められています」(東急文化村・時村さん)

新たに生まれたオーブが発信する文化とは、ずばり"ミュージカル"。
限られたファンのものという印象の強いミュージカル作品を
全世代が楽しめるエンターテインメントとして浸透させたいという。

「渋谷には若い方が集まるライブハウスやクラブが多い一方、
比較的年齢の高い方が通う老舗の劇場やホールもたくさんあります。
ただ、幅広い世代が交わる場所が少ないんですね。
渋谷のど真ん中にあるここオーブに来れば、いつでも
世界で喝采を浴びたミュージカルを観ることができる。
そんな様々な世代が集まる渋谷文化のランドマークになれたらと思っています」(時村さん)

ホワイエと2・3階席を結ぶ通路。近未来の宇宙基地にいるような気分!

ホワイエと2・3階席を結ぶ通路。近未来の宇宙基地にいるような気分!

まさに球体の中に入っていくような感覚の客席入り口。正面には、かつてパンテオン劇場にあったルコルビュジェ作の緞帳の1/5レプリカが

まさに球体の中に入っていくような感覚の客席入り口。正面には、かつてパンテオン劇場にあったルコルビュジェ作の緞帳の1/5レプリカが

12階のロビーは展望抜群。渋谷の街を地上約70メートルの高さから満喫することができる

12階のロビーは展望抜群。渋谷の街を地上約70メートルの高さから満喫することができる

渋谷で寄り道 東急シアターオーブ 前編

シアターオーブは、ミュージカルを上演するために作られた劇場だ。
球体というその名から宇宙をイメージして作られた客席は、
日常を忘れさせてくれる魔法の時間を楽しむための工夫が詰まっている。

「音響はミュージカル上演に最適な環境に調整されています。
残響は1.6〜7秒。クラシックコンサートで理想とされる
2〜2.5秒に比べて、マイクを通しても
クリアに聞こえるよう徹底しています」(時村さん)

ステージから客席までの距離も最後列まで28.8メートルと、
同規模の他劇場と比べてかなり近い。
実際にステージに上らせてもらって客席を眺めてみると、
1階席の最後列までくっきり見え、一体感が感じられた。
演者の飛び散る汗まで見えそうなくらい。

上演作品のラインナップには、こけら落とし公演の
「ウエスト・サイド・ストーリー」に始まり、
「ミリオンダラー・カルテット」「ロミオ&ジュリエット」
「エリザベート」など、ブロードウェーやフランス、ウィーンなど
海外から招聘した一流カンパニーがずらり。

「世界で大喝采を浴びた名作と言われるミュージカルを
ぜひ多くの方に観ていただき、感動を味わってほしいですね。
チケットの価格を抑える努力もしているので、
劇場で過ごす特別な時間をぜひ楽しんでいただけたら」(時村さん)

日常を忘れさせてくれる素敵な空間とミュージカル。
渋谷の街でいつもとちょっと違った贅沢を味わってみるのはいかがだろうか。

Shop information

店名:東急シアターオーブ

住所:〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ11階

TEL:03-3477-9111(Bunkamura代表)