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モデル 伊藤もなみ 前編

ファッションモデルとしてBVLGARIやSalvatore Ferragamo、COACHなど一流ブランドのショーや、「Domani」などの女性誌で活躍する伊藤もなみさん。

「モデルの仕事で大切なのは、瞬時にその服に合わせた人物になりきること。

ランウェイを歩くテンポや表情を変えながら、エレガント、キュート、ゴージャスと服に合わせて役を演じ分けるように、雰囲気を次々と切り替えていきます。

ウェディングドレスなら幸せいっぱいの花嫁さんに、億単位のジュエリーならゴージャスなマダムに。服にふさわしい人物を演じるという点で、セリフはないけれど、モデルはいわば女優さんと同じような表現者だと思っています。

それから、「洋服が好き」であることも何より大事。
「裏地がステキ」とか「スカートの広がり方が可愛い」など、初めて着る服のいいところもすぐに見つけられるから。

「モデルは洋服が好きでいなくちゃ」とは先輩から教えていただいたことですが、今思うと最初の頃はその意味が分かっていませんでした。色々な服が着られて楽しいのは当たり前だし、嫌いな人なんていないのにって。

でも実際は、自分の趣味に合う服ばかり着られるわけではなくて、たとえ気に入らなくてもその服のいいところをすぐに見つけて素敵に見せなくてはいけないんですよね。

ショーという短い時間の中でデザイナーの狙いを汲み取り、観客に向けて「ほら、このカット美しいでしょ?」とポージングでアピールできるのは、やっぱり洋服が大好きだから。

ショーでは役になりきっているはずなのに、気づくと私、嬉しいのか全力でニコニコしちゃっているんです。次着る衣装に「Monami, NO SMILE」ってメモを貼られることもあるくらい(笑)。」

モデル 伊藤もなみ 前編

今や一流ブランドのショーで活躍する伊藤さんだが、デビューした中学生の頃は意外にもファッションにまったく興味がなかったそう。

「4歳からクラシックバレエを習っていて、将来はバレリーナになることしか考えていませんでした。その頃の私にとってはバレエがすべて。舞台で身につけるチュチュやレオタードには夢中になったものの、流行のファッションについては何も知らなくて。学校は制服だし、普段着も“バレエ教室に通うだけの服”という感じで、母親が買ってくれたものをそのまま着ていました。

中学校に入ると身長がどんどん伸びてきて、このままだと日本でバレリーナになるのは難しいかもしれないと危機感を抱くように。165センチを超えると、日本人の男性ダンサーよりも大きくなったり、群舞で一人だけ目立ったりしてしまうので、海外に行くしかないかもなんて考えていたんです。

「これ以上伸びないで」と毎日お願いしていたのに、中3で170センチに到達!
ちょうどその頃足を痛めてしまって、バレエだけで生きてきたのにどうしようと悩んでいた時に、モデル事務所から声をかけていただきました」

その後、15歳の時「De-view」という雑誌でデビューし、「セブンティーン」の専属モデルとして活躍し始めた伊藤さん。

「外に広がったバレエ足やつま先から出す歩き方、ランウェイでターンする時につい頭だけ正面に残してしまったりして(笑)、バレエ特有のクセを直すのに苦労しましたが、新しい世界の始まりはワクワクの連続!

毎日違う現場で新しい服や人と出逢い、写真の中の自分に新しい表情を発見する―—今でもそのワクワクは続いています」

とにかく笑顔が魅力的。一緒にいるとどんどん楽しい気分になってくる!

とにかく笑顔が魅力的。一緒にいるとどんどん楽しい気分になってくる!

気分転換には海外旅行へ。訪問先でチャームを買い足したブレスレットには旅の思い出が詰まっている

気分転換には海外旅行へ。訪問先でチャームを買い足したブレスレットには旅の思い出が詰まっている

趣味は絵を描くこと。「本を読んでも音楽を聴いても、画像でイメージが浮かんでくるんです」

趣味は絵を描くこと。「本を読んでも音楽を聴いても、画像でイメージが浮かんでくるんです」

プロフィール

伊藤もなみ(いとうもなみ)

モデル。15歳でデビューして以降、「セブンティーン」「Domani」(小学館)などの雑誌や、「BVLGARI」「Salvatore Ferragamo」「COACH」「Sergio Rossi」など名だたるブランドのショーに多数出演している。

photo_nobuyuki sasaki
text_miwako matsuzaki
edit_yu koyanagi