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絵本作家 松本えつを 前編

4歳になる息子さんの子育てと作品づくりの多忙な日々を送る絵本作家の松本えつをさん。
2000年に『しゃらしゃらDays』でデビューしてから最新作の『Girls,Be...』まで、10冊以上の著書を世に送り出してきた。

小さい頃から絵が大好きで、中学2年生の時に
“本をつくる人”になろうと決めました。
それからは、夢に向かって一直線。
本づくりにつながりそうなことだけを追い求めて、
大学もバイトも会社も選んできたんです。
決心してから11年後、『しゃらしゃらDays』で
その夢を叶えることができました。

絵本を作る上で大切にしていることは、“テンポ”と“呼吸”。
また、絵本の特性上、“空白”も重要です。
まずどうしても伝えたいフレーズが浮かんで、
それを登場させるための物語を組み立てることが多いですね。
少ない文字でどこまで真意を伝えられるかを考えるのが
一番難しくて、楽しい作業かもしれません。

本づくりは、私の大好きな時間。
母親になった今でも、仕事に打ち込むことができるのは、
本当にありがたいことだなと感じています。

息子と二人きりで過ごす特別な時間

松本さんは、4歳になる息子さんと向き合う一人の“母”でもある。

保育園への送り迎えの自転車に乗りながら、
二人きりでおしゃべりする時間が何より特別。
母親の私が頼りないせいか、息子はとてもたくましく
育ってくれているのを実感しています(笑)

今は認可保育園に通わせていますが、
実は彼がまだ0歳の時から、私立保育園に預けていました。
ハイハイを始める生後7か月になったくらいから、
ずっと子どもと一緒にいてはほとんど仕事ができないと悟り、
イライラしたり悩んだりすることが増えてしまったから。

もちろん子どもは私にとってかけがえなのない存在です。
けれど、それと同じくらい、私にとって、
絵本をつくることは長年の夢でもあり、
仕事でもあり、心の底から大好きと言えること。
それは子どもが生まれて母親になっても
変わらなかったんですよね。

今こうして大好きな本づくりを続けることができているのは、
子どもや夫、そして様々な人たちの支えがあるからこそ。
それを痛感したのは、出産時に経験した“ある出来事”でした。

そう真夏の太陽の下ではにかむ松本さん。自分らしくいられる仕事、そして子どもとの時間――かけがえのないものを手に入れようとした矢先に起きた、忘れられない出来事とは?

赤ちゃんの時に使っていたスリング(抱っこ紐)。「今は母親の私を叱ってくれるほどに(笑)」

赤ちゃんの時に使っていたスリング(抱っこ紐)。「今は母親の私を叱ってくれるほどに(笑)」

撮影で訪れたクレヨンハウスの絵本に興味津々。「一度来てみたかったんです」

撮影で訪れたクレヨンハウスの絵本に興味津々。「一度来てみたかったんです」

「ちこら」と「おやじちこら」(途中)をスラスラ。彼らが登場するシリーズは大人にも人気

「ちこら」と「おやじちこら」(途中)をスラスラ。彼らが登場するシリーズは大人にも人気

プロフィール

松本えつを(まつもとえつを)

1975年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務などを経て独立。2009年「東京クリエイターアカデミー(TCA)」を設立し、専属講師として後輩の育成に尽力する。『しゃらしゃらDays』『おめでとう、1歳。0→1(ゼロワン)』『Girls,Be…』など、絵本のほかイラストエッセイや書籍など、著書&プロデュース作品多数。

BLOG:ETSUWO.COMhttp://etsuwo.com/

撮影協力

クレヨンハウスhttp://www.crayonhouse.co.jp/home/index.html

住所:〒107-0061東京都港区北青山3-8-15

TEL:03-3406-6308

営業時間:1~3F 11:00~19:00、B1F レストラン「広場」11:00~23:00(ラストオーダー22:00)、B1F 野菜市場 10:00~20:00。年中無休