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ちょっと贅沢お作法

折り紙の由来と歴史 日本で生まれた折り紙の歴史と由来を学んでみましょう。

もとは包装紙から始まった折り紙。
日本の折り紙は、どのような歴史を経て受け継がれてきたのでしょうか。
「折り紙つき」という言葉の由来や意味、現代の熨斗につながる折り紙のことを学んでみましょう。

折り紙のもとは包装紙だと言われています。

平安時代において紙は高級品であり、特に美しい紙は高い価値を誇りました。
その中で、貴族の間では高価な紙を使い、いかに贈り物を綺麗に包装するかが流行し、これが折り紙の原点となったのです。
中には有名な陰陽師、安倍晴明が紙で鳥を作ったら本物の鳥に変わったという話も。嘘か本当かは定かではありませんが、夢のある話です。

また、「折り紙」という言葉はもともとは文書の形式のひとつを指すとも言われています。
横長の紙を二つ折りにしたものが折り紙で、折り目を下にして手紙や目録を書いたそうです。
江戸時代になると、鑑定書に折り紙を使うようになりました。
そこから、確かな品質が保証されているものに対して、「折り紙つき」という言葉が使われるようになりました。

文献で確認でいるもっとも古い折り紙の記録は1680年に井原西鶴が詠んだ「盧斉が夢の蝶はおりすえ」という句。
この「おりすえ」は、「雄蝶・雌蝶」と呼ばれている折り紙で、結婚式の時に銚子の口につけるために作られていました。
そこから、現代にも伝わる赤と白の紙を折った飾りである熨斗(のし)が生まれたとされています。

ものが少ない中でも、手先の器用さやセンスでより贈り物を美しく飾ろうという気持ちから始まった折り紙。折り紙は日本人の大切なおもてなしの心の現れかもしれません。

text_akiko mitani