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ちょっと贅沢お作法

宇宙開発に役立つ折り紙 マッハ7を耐える紙飛行機、宇宙ヨット。折り紙は宇宙開発にも使われています。

太陽光発電もできる宇宙ヨット、マッハ7での大気圏突入が可能な折り紙飛行機。
実は、折り紙の技術は宇宙開発の現場で非常に重宝されています。

2010年5月に金星探査機「あかつき」とともに打ち上げられた宇宙ヨット「イカロス」。
この宇宙ヨットは、折り紙の技術をもとに開発されたそうです。

通常のヨットは帆(セイル)を広げて風の力で進みます。
宇宙ヨットは、「ソーラーセイル」と呼ばれる帆が搭載されているもの。
風の代わりに太陽の光の圧力を受けて、燃料を使わずに進むのです。
セイルの一部には薄い太陽電池を貼っていて、太陽光で発電することもできるようになっています。

この「宇宙ヨット」を打ち上げるためには、セイルを折りたたんでコンパクトにしなければなりません。「宇宙ヨット」の開発で、一番苦労をしたのが、折りたたんだセイルを宇宙で広げる技術だったそう。

そこで、日本の伝統芸術である折り紙が活躍したのです。

宇宙で広がりやすいセイルの折り畳み方は一体どういうものか。
開発チームは、折り紙を手にさまざまな折り方を試し、「宇宙ヨット」にぴったりの折り方を試行錯誤したそうです。

また、紙飛行機でもユニークな研究が行われています。
紙の繊維をガラス質でコーティングした超越紙と呼ばれる素材で作った紙飛行機、『Space Paper Airplane スペースシャトルキット』。
この紙飛行機を国際宇宙ステーションから飛ばし、地球に帰還させることができるかを検証するため、現在開発が進められています。
地上の実験では、既にマッハ7に耐えられることが実証されています。

宇宙に飛び立つ紙飛行機がそのうち誕生するかもしれない。そう思うと、心が踊りますね。

text_akiko mitani