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ちょっと贅沢お作法

洋傘と和傘

今、一般的に使われている傘は洋傘と言われ、海外から伝わってきたもの。対して時代劇などでよく見る和紙でできた傘が和傘と呼ばれています。普段、あまり触れることがない和傘。洋傘と和傘の違いを学んでみまし

■和傘、洋傘の各部位の名称
まずは一般的な傘の部位の名称を学びましょう。洋傘の場合は、手で持つ部分を手元(ハンドル)と言い、続く傘の真ん中の棒を中棒(シャフト)と呼びます。手元と真逆にある先端部分を石突き、傘の布が張ってある部分の骨を親骨といい、中棒と生地を繋げる骨を受け骨といいます。
和傘の場合は、同じ場所でも和傘の種類によって呼び方が異なります。代表的なものだと、洋傘の石突きの部分を頭ろくろと言い、洋傘とは逆に手元の部分を石突きと言います。

■和傘と洋傘は持ち方が逆
傘を閉じて持ち歩く時、洋傘は手元部分を上にして持つものです。しかし、和傘は傘の骨が集まる頭ろくろか、傘によっては頭ろくろ部分についている吊り紐を持ちます。和傘には洋傘のような傘が開かないようについているマジックテープやベルトがありません。ですから、この持ち方でないと歩いているうちに傘が開いてしまうのです。

■傘の置き方も逆
洋傘では取っ手の真反対についている石突きを下にして傘を置きます。しかし、和傘では取っ手の真下にある頭ろくろを下にして傘を置くのが普通です。和傘を洋傘と同じ置き方で置くと、生地の中に雨水が溜まり込み、破れやすくなってしまいます。

■骨の「内」と「外」も逆
洋傘は布が外側に来て、骨が中に包み込まれる形になります。しかし、和傘は骨が外側になり、和紙が中に入り込む形になります。和傘はこのように閉じた時、布が中になるので濡れた生地が周りに迷惑をかけないのがいいところです。

■和傘は修理不可、洋傘は修理可能
和傘は骨と生地を完全に糊付けし、中の骨も「かがり」という技術を使って、糸を複雑にからめています。全体が一体化しているため、解体して修理することが困難です。しかし、洋傘は、手元や中棒、骨、生地にばらせるのでどこか一部分が壊れても修理が可能なのです。

それぞれの良さがある和傘と洋傘。日頃馴染みのない和傘ですが、着物を着た時や古都を歩く時などに使ってみてはいかがでしょうか。

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illust_yu koyanagi