平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar

テーマ「街」

歌人の鈴掛真です。『贅沢短歌』では、皆さんの毎日のちょっとしたエッセンスとなるように詠ったオリジナル作品を、創作のコツと共に毎週ご紹介していきます。

12月のテーマは「街」。イルミネーションが灯りクリスマスソングが奏でられ、1年の中で街が最もきらびやかに彩られる季節です。今年最後の『贅沢短歌』では、そんな街の至る所で繰り広げられる12月の恋人たちのストーリーを描いた歌を集めました。
第3週目には皆さんからの公募短歌をご紹介、12月25日クリスマスには好評のWEBラジオも配信!それでは鈴掛真が、奥深い短歌の世界へ誘います。

  • 流したのは、僕です。代々木公園に恋の魔物が住むって噂
  • クリスマスプレゼントがまだ決まらない小沢健二のようでありたい
  • 東京で初めて月を見た夜に居てくれたのが君でよかった

2010年の1月に上京し、東京で暮らし始めてから早くも3年が過ぎようとしています。過ぎて行ったいくつかの恋の場面と相まって、この街には僕にとって忘れ難い場所がひとつまたひとつと増えていきます。代々木公園はその中でも特に思い出深いスポット。まだ上京する前の二十歳の頃、旅行で東京を訪れた際、代々木公園へ初めて連れて行ってくれた人に恋をしました。「ああ、ここには恋の魔物が住んでいるのだ」と半ば本気で思ったのです。実際に噂を流したわけではありませんが、僕が冷静になれなかったせいでもう二度と会うことはないであろうあの人への、贖罪の意を込めて詠った一首です。

プロフィール

鈴掛真(すずかけ しん)

鈴掛真(すずかけ しん)

歌人。
Twitterとブログ「さえずり短歌」で作品を随時発表。短歌インスタレーション、朗読LIVEなど、これまでに無い新たな短歌の表現を追求している。 セオリーは「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」。著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版)がある。

http://suzukakeshin.com/