平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar

テーマ「星空」

歌人の鈴掛真です。『贅沢短歌』では、皆さんの毎日のちょっとしたエッセンスとなるように詠ったオリジナル作品を、創作のコツと共に毎週ご紹介していきます。

7月のテーマは「星空」。途方も無い年月を経て作られた美しい天然のプラネタリウム。人々は太古の昔から星を見上げ、物語を創造し、様々な想いを託しました。どんな季節にも我々の心を捉えて離さない、神秘的な星の輝きを散りばめた12首をお届けしていきます。
第4週目には皆さんからの公募短歌をご紹介、第5週目には好評のWEBラジオも配信!それでは鈴掛真が、奥深い短歌の世界へ誘います。

  • 七夕にけんかしてたら遠距離になりそうだから仲直りする
  • 有り余る通信技術を織姫と彦星に寄付する決議案
  • 願うなら七日の夜にあの人がきれいな星を見られるように

7月7日は七夕。こと座のベガは織姫星、わし座のアルタイルは夏彦星とされ、1年に1度だけ天の川に橋が架かる7月7日に会うことを許された夫婦の物語は、今も人々に語り継がれています。
一首目ではそれをモチーフとしながらも、「七夕」という言葉を用いず「七日の夜」として表現しました。何月の七日かを詠わずとも、「七日」「夜」「星」というキーワードが並ぶことで、読者の脳裏に自然と「七月」が思い浮かぶように工夫しています。
パソコンやインターネット、携帯電話の発達によって、世界中のどこにいても会話をしたり、画面を通して顔を合わせたり、なんとも手軽に連絡ができてしまうこの時代。織姫と彦星の伝説は、人と人との関係や繋がりが永遠ではないことを、教訓として我々に教えてくれているのかもしれません。

プロフィール

鈴掛真(すずかけ しん)

鈴掛真(すずかけ しん)

歌人。
Twitterとブログ「さえずり短歌」で作品を随時発表。短歌インスタレーション、朗読LIVEなど、これまでに無い新たな短歌の表現を追求している。 セオリーは「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」。著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。

http://suzukakeshin.com/