平日のちょっと贅沢なライフスタイルマガジン Daily Premium Calendar

テーマ「星空」

歌人の鈴掛真です。『贅沢短歌』では、皆さんの毎日のちょっとしたエッセンスとなるように詠ったオリジナル作品を、創作のコツと共に毎週ご紹介していきます。

7月のテーマは「星空」。途方も無い年月を経て作られた美しい天然のプラネタリウム。人々は太古の昔から星を見上げ、物語を創造し、様々な想いを託しました。どんな季節にも我々の心を捉えて離さない、神秘的な星の輝きを散りばめた12首をお届けしていきます。
第4週目には皆さんからの公募短歌をご紹介、第5週目には好評のWEBラジオも配信!それでは鈴掛真が、奥深い短歌の世界へ誘います。

  • 天の川を隔ててなんていないのにもう僕たちは二度と会えない
  • 星空の下で片手を繋ぎ合い地上のカシオペア座になろう
  • シリウスがまだ輝いているうちに言っておきたい約束がある

 夜空の星にはギリシャ語やラテン語、アラビア語などで名前が付けられていて、我々日本人にとってはなんとも神秘的な響きとして聞こえます。短歌の中に上手く配置することが出来れば、それだけで文字通り星のごとく煌めく存在感を放ってくれます。
 1首目で登場させたシリウスは冬に現れる星なので、ちょっぴり季節外れですね。本来短歌に季語を入れる必要は無いのですが、こうして星の名前を盛り込むだけで、その情景が冬であったとして季節を特定する効果を持たせる事も出来るのです。
 星座もそれと同様です。2首目で用いたカシオペア座は一般的にアルファベットの「W」の形に例えらますが、秋になると逆さの「M」の形に見えるのです。それを2人が手を繋いでいる形として表現しました。この歌が秋に詠ったものだということ、皆さんは気づきましたか?

プロフィール

鈴掛真(すずかけ しん)

鈴掛真(すずかけ しん)

歌人。
Twitterとブログ「さえずり短歌」で作品を随時発表。短歌インスタレーション、朗読LIVEなど、これまでに無い新たな短歌の表現を追求している。 セオリーは「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」。著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版刊)がある。

http://suzukakeshin.com/